[地下駅] 新清水トンネル入口に作られた湯檜曽駅
土合駅の隣の湯檜曽駅を訪問しました。新清水トンネルの入り口部分が地下ホームになっています。 2010年1月に、シンプルなコンクリート製の駅舎に変わりました。
土合駅を出発し、直ぐに入るトンネルを抜けると、南側下方(進行方向右側)に湯檜曽駅が見えます。 この高低差を埋めるため、この先はループ線となっており、地図を見ると直径300-400mmほどの円状の路線が確認できます。
上越線はトンネルが多いため、開通当初(1931年[昭和6年])から電化されていました。 しかし、当時は電車の力がまだ不足しており、速度を上げるために、最急勾配が20‰に抑えられています。
湯檜曽駅に到着しました。降車したのは私だけ! なお、一日の乗車人員は19人(2008年)だそうです。
上りホームの駅表示板です。次の駅が終点の水上となります。
北側に、先ほど駅を見下ろした線路の架線が見えます。
上りホームの北側にある標識。何を示しているのだろう?
現在は利用されていませんが、乗降場や信号所として利用されていた時代の待避線がまだ残っています。
待合室には除雪機が置かれていました。
上りホームを南側に進みます。
一番南側に行くと、下り線が見えて来ました。
新清水トンネルの入り口です。
最南端からは、下り線側から待避線に入る分岐跡が残っていました。
上りホームから駅入り口に繋がる階段を下ります。
駅入り口付近です。無人駅のため、こちらでも整理券発行機が設置されていました。 下り線ホームへは写真右側に進みます。
下りホームへは高低差があまりなく、地下通路を数10mほど歩くだけで到達できます。
下り線ホームに到着しました。土合駅のようにホームの短縮化などが行われていないため、かなり長いです。 入り口付近には転落防止のためか柵が設置されています。
トンネル内の距離案内版が設置されていました。
トンネルの外から光が入っています。 土合駅は虫が居ませんでしたが、湯檜曽駅はトンネル入り口に近づくほど虫が多くいました。
入り口方面反対側を撮影すると、地下駅らしい感じがします。
ホーム北側に進む途中に、レールから音が聞こえて来ました。 なんと、タイミング良く貨物列車が進入してきました。
轟音をたてながら通過していく貨車
貨物通過後、ホーム北端からトンネル内を覗き込みました。 最小限の非常用照明が見えるくらいで、奥は全く見えません。
ホーム最北端から南側が見えます。
下りホームから、駅出口へ向かいます。
コンクリート製のモダンな駅舎です。前傾斜具合がなかなかカッコいい感じです。 駅近辺には、郵便局と企業の保養所くらいしかありません。
駅を出て北側に進むと温泉街があります。途中に上り線のレンガ積みガーダー橋が国道を並走しています。
温泉街です。かなり寂れた感じで、営業している宿と廃業している宿が半々くらいの印象でした。
更に進むと、よく整備されている足湯(無人・有料)がありました。 入浴は宿泊客のみに提供されているようなので、宿泊せずに入れる温泉は実質的にこれだけです。 この辺りから、上越線開通当時の旧湯檜曽駅に行く事が出来るようです。(下記参考を参照) スケジュール的には余裕がありましたが、その情報を知らなかったため、寂れた温泉街のおじいさんとの話で時間を浪費してしまいました……
下り線で帰りの新幹線を目指し、湯檜曽駅を後にしました。