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羽田沖で航空機撮影をするため船に乗る

東京湾クルージングツアーを行っているZEAL羽田沖でジャンボ機の捕獲を狙おう!クルーズツアーに参加してきました。

東京国際空港(以下羽田空港)から離着陸する飛行機を、羽田沖より撮影することができるツアーとなります。 当日は晴天で、北からの風のため、A滑走路が着陸用・B滑走路未使用・C滑走路が離着陸・D滑走路が離陸用となっていました。

船の発着場は東品川にある、天王洲ヤマツピア桟橋です。 新馬場(京浜急行)や天王洲アイル(東京モノレール・東京臨海高速鉄道)が最寄り駅となります。

羽田沖クルーズ

手前の白い船が、今回搭乗したニフティー52号です。 定員35名のヨーロピアンクルーザー。運転席は内部とスカイデッキの二カ所にあり、船長はスカイデッキで操縦します。

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参加者の点呼が終わると、船長から旅程の説明があります。 説明が終わると、いよいよ搭乗となります。

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今回の参加者は12名。このツアーは最大25名まで参加できますが、アテンドの方によると15人くらいまでが快適ということです。 年齢層は私を除くと、30代から60代が満遍なくいる構成でした。

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羽田沖を目指して出航! 途中、首都高・モノレール・新幹線引き込み線などをくぐり抜けました。

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モノレールは本数が多いため、行き帰りの両方で走っている姿を見る事ができました。

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大井埠頭を通過する際は、コンテナ船を身近に見る事ができます。

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中央防波堤・西防波堤の辺りに行くと、羽田空港から離陸した飛行機が見えてきました。
2012_11_26 中央防波堤 大人のための環境見学会に参加してきました。(過去記事)

この辺りから飛行機の撮影が始まりました。 80%ほどの参加者が一眼レフで、皆200mm以上のレンズを利用していました。 中には300mm F2.8や200-400 f4などの装備をしている人も。

C滑走路に到着してすぐに、ルフトハンザドイツ航空 LH715便(東京発 - ミュンヘン着) の離陸が始まりました。 世界で最も全長が長い旅客機(A340-600)だそうです。

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目の前を走る際は、300mmレンズでは機首しか写らないほどの至近距離! かなり迫力がありました。 手前に人がいますが、ジェットスキーで渡って来た人が休憩しているようです。 要人が空港を利用する際は1kmほどの範囲が立ち入り禁止になり、警備が厳重化されるそうですが、通常は特に規制がかかっていないそうです。

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滑走路を走り始めた思ったら、あっという間に空に飛び立って行きました。 いきなり、巨大な飛行機を撮影することになり戸惑いましたが、それっぽく撮影することができました。

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C滑走路から離着陸する飛行機を撮影した後、D滑走路を目指します。

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この辺りで、スカイデッキからデッキ前方に移動しました。 ここでは、ライフジャケットの着用が義務付けられています。

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C滑走路に着陸する航空機(ANA創立60周年記念のスペシャルマーキング仕様のボーイング767-300)

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D滑走路に向かう途中で、東海汽船のセブンアイランド友(平成25年就航)が通り過ぎました。 実はこれも航空機で有名なボーイング社による、BOEING 929と呼ばれる水中翼船。 ただし、セブンアイランド友からは川崎重工のライセンス生産のため、形式がKAWASAKI JETFOIL 929-117になっていました。

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D滑走路から離陸した直後のB787。この機体が一番好きです。

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D滑走路誘導灯を超えました。そのまま誘導灯の根元まで移動します。 ここからD滑走路の南側を経由し、A滑走路に向かいます。ここからようやく順光になり、撮影しやすくなりました。

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D滑走路から離陸する、ソラシドエアのソラマメ。(ボーイング 737-400)

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多摩川の流れを遮らないことが求められたので、南側1.1Kmが桟橋になっています。 柱はチタンコーティングされており、非常に滑らかで綺麗でした。

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JALの鶴マークに紛れて、赤丸の印がつけられた機体があります。 これは日本国政府専用機のB747-400です。前日に、安倍総理大臣がアメリカから帰国する際に利用していたようです。

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D滑走路とA滑走路の間に到着しました。離陸を待つ飛行機と、着陸する飛行機を狙えます。

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このポイントが、最も航空機との距離が近い場所でした。

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24mmレンズでも,航空機がこの大きさで写ります。

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よく見ると、ANAのポケモンジェット(ピース★ジェット B777-381)でした。

この辺りから、船酔いで吐き気を催してきたので、室内に退避して死んでいました。

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室内はエアコンがついており、快適でした。トイレもついているので、長時間でも安心です。

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公式サイトでは飲食物の提供は無いとされていましたが、今回は飲み物の提供がありました。 オレンジジュースを頼み休憩。アテンドのお姉さんが入れてくれました。

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室内で寝ていたら、揺れで気持ち悪くなって来たので、外に出て風を浴びる事にしました。 同乗した人のアドバイスを得て、デッキ前方に移動し、船に密着して仰向けに寝たら、だいぶ楽になりました。 漁船に比べると揺れは少ないようですが、心配な人は酔い止めを予め飲んでおいた方がよさそうです。

ここからC滑走路へ引き返し、今回の注目の被写体であるジャンボジェットの離陸を待ちます。

そしてついに奴が姿を現した。

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ルフトハンザドイツ航空 LH717便(東京発 - フランクフルト着) B747-400 ジャンボジェットです。

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滑走路に入ったかと思ったら、すぐに加速を始めました。

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ジャンボと呼ばれるだけあって、他の機体よりもあきらかに大きく、望遠で追いかけるのが難しかったです。

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ドイツに向かって飛びだって行くジャンボジェット……
途中、人が前に入ってしまったので、ポジション取りはしっかりやった方がよかったです。

撮影が終わり、帰路につきました。

航空写真コーナー

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所感

今回は参加者が少なかったため、船の中を自由に動き回る事ができました。 ツアー代金は4700円ほどしますが、それに見合った価値があったように思います。 私自身、飛行機の撮影は今まで2回ほどしか行った事がなく、ましてや揺れる船上という条件のため不安はありましたが。それっぽい写真を撮る事ができました。 より難易度の高い夜の撮影プランも挑戦してみたいと思います。

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今回、乗船したニフティー52号は、リニューアル工事に入るため、来年まではチップ号が利用されるそうです。

撮影の際に有益な情報一覧

ニフティー52号の場合に限ります。

  • 船長がガイドしてくれるので、初めての場合はスカイデッキ前方にずっと座っているのが良いかもしれません。
  • デッキ前方で座っていたほうが酔いにくいです。人があまり居なければ寝ても問題ありません。
  • 一眼レフのレンズ交換もできますが、急に揺れる場合があるので、注意深く行う必要があります。
  • 35mm換算焦点距離300mmほどのレンズが使いやすいと思います。

参考リンク

ZEAL
酔人日月抄 羽田沖クルーズツアーに乗って海の上から飛行機を撮ってみる

使用機材

Canon EOS 5D Mark II
Canon EF24mm F1.4L II US
Canon EF135mm F2L USM
Canon EF300mm F4L IS USM

記事情報

開催日 2014_09_28
初出 2014_09_29