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栃木県佐野市葛生に眠る廃線跡を辿る

東武会沢線跡を辿ります。

東武会沢線は昭和61年に廃止され、その後平成9年まで日鉄鉱業羽鶴専用鐵道の常磐信号所まで運用されていました。 廃線され15年が経とうとしていますが、勾配標識・キロポストや保安装置・架線はまだ残されています。 レールは取り除かれていますが、ご丁寧にバラストまで残っているため少し歩きにくいです。

この区間の保存状態は良くレール以外の殆どが残っています。 葛生駅からも見える住友セメント工場の施設 橋台を外すだけでなく、通りやすいように道の高低差をなくすため埋めたように見受けられます。

大部分のガーダー橋は橋桁分が撤去されており、橋台のみとなっていました。 橋桁があった頃は、道路が低い位置にあったものと思われます。 現存するガーダー橋を見た所、平成6年に塗装されたとする、記録が書かれていました。

上白石駅

葛生駅から徒歩15分ほどで、上白石駅に到着しました。 右側に見えるのは、住友大阪セメント工場です。

葛生駅方面です。この辺りも保安装置や架線柱が残っています。

住友大阪セメント工場正門前。かつて線路が引かれていた場所は、車道と主門になっていました。

日鉄鉱業羽鶴専用鐵道を辿る

ここから、それぞれの路線に分岐していきます。一番最後に配線された羽鶴線を追います

ここから2方面に分岐しており、北側が日鉄興業羽鶴専用線・大叶線で、東側が会沢線となっています。(1枚目) この写真奥にある川を超える橋が撤去されており、遠回りする必要がありました。

更に進むと(5枚目)北東方面に日鉄興業羽鶴専用線、北西方面に大叶線に分岐されています。

線路跡は高圧線を通すための電柱が設置されており、廃線跡が追いやすくなっています。 また線路があったと思われる箇所は、国道293号(葛生バイパス)線を超えるまでは菜園・花壇として活用されていました。

国道293号線を超えると、線路跡は地元の人用の通路として利用されているようでした。 民家が近いので、一部は私有地になっている場所もあるようです。 途中、地元の方に声をかけてみましたが、未だに私たちのような廃線探索に訪れる人は少なくないそうでした。

常磐信号所

上白石駅から徒歩1時間ほどで常磐信号場に到着しました。 石灰工場になっており、路線が現役の際は石灰の運搬に活用されていました。 昔から田沢工業の工場となっており、今はダンプカーが輸送を担っています。

竹ノ屋から見た田沢工業です。この工場からの輸送は平成9年まで行われていました。

佐野ラーメン

竹ノ屋 メンマラーメン 常磐信号所に行く途中に、佐野ラーメンを食べる事ができる、竹ノ屋に寄りました。 メンマラーメンを注文してみました。塩ベースであっさりしており、好みの味でした。
竹ノ屋 - 葛生/ラーメン [食べログ]

その3に続く。

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