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伊豆諸島最大の島、伊豆大島を探索

2011年夏。男だけで伊豆大島を探索してきました。 昔はナンパのメッカなんて言われたらしいですが、若い女性は皆無。 それはさておき、今回はバスやタクシーを駆使して、車やバイクを運転せずに公共交通機関のみを使って探索しました。

東京都調布飛行場から新中央航空のドルニエ228で旅立つ

伊豆大島 東京都調布飛行場入り口。プレハブ造で"空港"という名称が付いていないのにうなずけます。

伊豆大島 入ると直ぐに簡素な搭乗口が見えます。始めに左奥に見える受付で荷物を計量し預けます。 今回、3名で行ったため、無料となる5kg/1人の範囲内に荷物を押さえようとしましたが、若干オーバーしてしまったので追加料金を支払う事になりそうでしたが、手荷物として持ち込むカメラ(1kg超)が計量されなかったため、ギリギリ過量料金を取られずにすみました。 グループの場合は荷物をまとめて計るので、事前に分散する必要はなさそうです。 この場で手荷物のX線検査と金属探知機による身体検査が行われ、搭乗を待ちます。

伊豆大島 しばらくすると、係員の方に搭乗口から誘導されて飛行機の前まで歩いて行きます。 小型機が主なので桟橋や大きいタラップが用意されておりません。

伊豆大島 搭乗席は決められており、呼び出し順に指定された席に乗り込みます。

伊豆大島 搭乗が完了すると、直ぐに滑走路を走り出し離陸を開始します。 ※離着陸時はデジタルカメラの使用が禁止されております。こちらの写真は許可を頂いた上フィルムで撮影しました。

伊豆大島 離陸してすぐに飛行場の隣にある味の素スタジアムが見えます。 ぐんぐんと高度を上げて行きます。途中、風の影響で揺れが発生します。 縦揺れはジェットコースターさながら。

伊豆大島 しばらくすると横浜の摩天楼が進行方向左側に。

伊豆大島 更にしばらくすると、江ノ島が進行方向右側に見えます。 この後、海のエリアに入り、船や他の飛行機などがよく見えます。

伊豆大島 そして20分ほどすると、大島が見えてきました。 船やジェット機などと比べても搭乗時間が一番短いそうです。

伊豆大島 徐々に高度を下げていき、着陸!

大島空港 伊豆大島に降り立つ

伊豆大島 乗ったときと同じように、飛行機からそのまま降りて、搭乗ゲートに向かいます。 ANAのジェット機が離着陸するためか、調布"飛行場"よりも大きく、しっかりとした建物です。

伊豆大島 空港の投薬口に民宿のオーナーが待っていてくれました。 送迎車に乗り込み、荷物を置くため民宿に向かいました。

温泉民宿 大陣

伊豆大島 温泉民宿 大陣 Webサイト
温泉民宿の名の通り、大島の掛け流し温泉を楽しむ事ができる民宿です。 当日は3人で宿泊しましたが、他の宿泊者が1グループしかいなかったためか、16畳の広さの部屋に案内されました。 広いのは部屋だけでなく、敷地全体が広く体育館まで用意されています。

元町港

伊豆大島 三原山行きバスターミナルがある、元町港に民宿から歩いて向かう事にしました。

伊豆大島 港の中心に行くに従って、町が活気を帯びていきます。 道路は広く、路面駐車にはうるさくなさそうです。

伊豆大島 高速船などは波や風の状態によって、岡田港かこちらの元町港か、東北部にある岡田港のどちらが利用されるかが決まります。 朝になると民宿などに通知されることにより判別することができるようです。

伊豆大島 当日は、岡田港からの出航だったため、ほとんど人が居ませんでした。 レストランの営業はされていましたが、お土産品コーナーは店が閉まっていました。

伊豆大島 観光センター前に、タクシー運転手さんが待機するための場所がありました。 個人タクシーでしたが、島という特性上、連携をとってお客さんを裁いているようです。 この日の最後に行く予定だった海水浴場は、バスが通っていないため予約をする事にしました。

三原山

伊豆大島 三原山行きバスが到着しました。 搭乗客は私たちのグループ合わせて3組で、全て観光客だったためか、バス運転手さんの観光案内付きで山を登り始めました。

伊豆大島 大島の中心にそびえる三原山(758m)の登山口に到着しました。 活動を続けている活火山で、最近だと1986年に噴火し全住民が避難するような事態が発生しています。

伊豆大島 富士山のように途中まで乗馬することができるサービスがあるようです。

伊豆大島 登山開始。途中までは坂が非常に緩やかで、草が茂っているため、あまり見通しはよくありません。

伊豆大島 道は途中からアスファルトで舗装されており、登山というより散歩のようです。

伊豆大島 火山弾避けのシェルターが、至る所に設置されていました。 どうやら下水道に利用されている汎用的なコンクリートパイプが利用されているようです。

伊豆大島 大きさはこのくらい。大人が20人ほどは入れます。

伊豆大島 途中から勾配が急になり、ハイキング気分が消え失せます。 ただのアスファルトに滑り止め加工が施されはじめました。

伊豆大島 山頂まで上ると、神社の鳥居が姿を見せます。鳥居の中に辿ってきた道が見えます。 登山口からこちらまで40分ほどかかりました。

伊豆大島 三原神社境内に到着。1988年の噴火の際に溶岩がこの神社を避けて流れたのは有名です。 左に写っている岩がその時の溶岩です。よく見ると、社の設備である鉄パイプが溶岩に飲み込まれていました。

伊豆大島 活火山のため、数カ所にガス検知のための機器が設置されていました。

伊豆大島 火口の近くに行く遊歩道がありました。カルデラの径は3kmほどあり、1時間ほどかかるそうなので、時間の都合上回る事ができませんでした。 最終バス時間が非常に早いので、昼頃に行く場合でも注意が必要です。

伊豆大島 三原山火口は200mmほどの深さを誇り、展望台からは下が見えませんでした。 映画ゴジラでは、この火口に落とされたり、出現するなどのシーンに使われているようです。

伊豆大島 下山した際に、食堂で特産である明日葉を使ったアイスを食べました。 口に入れた瞬間、抹茶のような味がしますが、後味が生臭いです。

大島灯台

伊豆大島 バスで三原山から、さくら小学校入口バス停で降車し、着陸のときに見た大島灯台に向かいました。

伊豆大島 民家や学校がある道を歩いて行きます。 次第に森のように暗い道になっていき、不安になりましたがなんとか灯台入り口を見つける事ができました。

伊豆大島 草が生い茂っており、非常に分かりにくいですが、入り口です。 レストラン海風の看板が近くにあったので、そちらが目印になります。

伊豆大島 草が生い茂っているのは入り口だけで、車が通っているためか灯台前の広場までは蜘蛛の巣が気になった。

伊豆大島 10分ほど歩くと広場に到着しました。この画像の左側に灯台へ行く階段があります。

伊豆大島 灯台前階段は森のトンネルのよう。 蚊と草が多いため夏場に行くのはあまりおすすめできません。

伊豆大島 階段を登ると白い灯台の建物が現れました。残念ながら立ち入り禁止となっており、前面を拝むくらいしかできませんでした。

伊豆大島 遠くから鑑賞するのが一番かもしれません。 調布飛行場からは左側の席に乗る事と、着陸前に上空から見る事ができます。

野田浜海水浴場 乳が崎

伊豆大島 乳が崎の近くにある野田浜海水浴場に到着しました。 他にも家族連れで磯遊びやスキューバーダイビングや釣りをするなど、目的は様々なようです。

伊豆大島 地層断面が観察できます。

伊豆大島 風化により、くり抜かれた岩を拝む事ができました。 崩落が激しく、あまり奥に行く事はできませんでした。

伊豆大島 バディズベル。男同士で鳴らすのも微妙だったので、一人で何回か鳴らしてみたり……

伊豆大島 岩場にはガニやフナムシが大量に住み着いていました。

伊豆大島 時間の都合で、当初予定していたタクシーとは別のタクシーが来ました。 前述しましたが、あまりタクシー会社が多くないので、予定を決めたらできる限り早めに予約しておいた方が良さそうです。

伊豆大島 旅館に到着し、食事の時間です。もちろん特産である明日葉は外せないようです。 やはり後味が生臭い感じでしたが、天ぷらにすることで、若干マシになりました。 最も、ビールに酔って味覚が変になっていた可能性もありますが。

伊豆大島 温泉に入っている間、星の撮影をしてみました。 対岸にある熱海市街地の光が強烈で期待していたほど星が見えませんでした……

その2に続く。


写真提供 ありの木
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ありの木様のレポートはこちら

探索日 2011_07_16-17
レポート公開 2011_10_30

使用機材
CANON EOS 40D
CANON EOS Kiss III (Fuji Provia X400)
CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
CANON EF24-70mm F2.8L USM
CANON EF70-200mm F2.8L IS II USM